9割は信じられない認定率。糖度上昇と肥大を同時に叶える!

農家歴10年、甘彩六花(アマイロリッカ)シリーズを愛用いただく愛媛県松山市の坂本敏規さんに、「紅まどんな」への効果について語っていただきました。

「紅まどんな」とは愛媛県農林水産研究所果樹研究センターで開発された中晩柑で、2005年3月に品種登録された高級品種。たいへん薄くてやわらかい外皮とじょうのう膜(薄皮)を持ち、ゼリーのようになめらかで果汁たっぷりの果肉が特徴。愛媛県のオリジナルブランドであり、高い品質基準をクリアしたものだけが「紅まどんな」として出荷される、期待の最高級柑橘である。
坂本敏規さん

− 紅まどんな栽培歴3年の坂本さんですが、つくり始めたきっかけは?

「この地域の農家の中ではまだまだ若手。自分たちから、最高品質柑橘の栽培、という新しいことに挑戦し、この地域を盛り上げていきたい。そういう気持ちから仲間たちと取り組み始めました。」

− 厳しい品質基準が設けられている紅まどんな栽培ですが、栽培で一番苦労されることはどのようなことなのでしょうか。

糖度を高く保ちながら、同時に大きな果実をつくることですね。紅まどんなの出荷基準は糖度10.5度以上、酸度1.2%未満です。小さな実は高糖度になりやすいのですが、果実サイズを大きくすると水分量が増えて味が薄まりますので、大きく育てつつ糖度を少しでも上げるために、8月以降は水分管理を徹底します。しかし、いくら水の管理を徹底しても、いままで、紅まどんなの基準をクリアできる率はせいぜい6割程度でした」

− 肥大と糖度上昇の両立に苦戦されていた坂本さん。そんなときに、圧倒的な糖度上昇の効果があると言われる甘彩六花シリーズと出会いました。
初めは半信半疑ながらも、少しでも糖度が上がれば、との思いで甘彩六花(アマイロリッカ)と健花(スコヤカ)を使ってみると、間もなくその効果に驚くことに。

「甘彩六花と健花を散布し始めて2年目で、基準をクリアした割合は6割からなんと9割以上まで増えました。これは、普通では有り得ない数字だと思います。しかも、L玉以上の数量が以前は7割程であったのが、8割以上に増加したのです。重量ベースでも20%は増えていると思います。今までの肥料では考えられないことです。」

− では、実際の価格にはどれほど影響があったのでしょうか。

「紅まどんなに認定されると、今年の市況で、非認定に比べ3倍以上の価格が付きました。その認定される果樹の率が、全体で30%以上も増えるのです。そして、サイズの平均値も上がっていますので、その分がさらにプラスとなります。今年は、1反当たりで150万円以上増えた計算になります。甘彩六花シリーズをより使いこなすことにより、今後ますます収入増加が期待できます」

− また、最高級柑橘である紅まどんなは糖度・酸度だけでなく、着色ムラや果形、傷も厳しくチェックされますよね。

「見た目も重視される紅まどんなですが、甘彩六花を散布したら、着色開始時期が1週間程度早まりました。早出しができれば、買い取り価格は上がります。加えて、果皮は輝くような濃いオレンジ色で油胞が多く、きめが細かい滑らかな手触りに変化し、驚きました。エリアによってはオレンジ色の濃さによって等級をあげるところもあるくらいで、この色と艶(つや)は、今後大きな武器になりそうです」

これからも、こだわりの紅まどんなをより多くの方に楽しんでもらえるよう、甘彩六花シリーズでさらなる高品質栽培を目指していきたい、と熱く語ってくださいました。