鈴なりみかん!?高品質みかんの大量収穫に期待!

年間で様々なみかんを生産している三重県熊野市にお住まいの、みかん農家・上西啓資さんに甘彩六花シリーズのみかんへの効果について語っていただきました。

上西さんは、2018年3月まで普及センターの普及員として農家さんを指導する立場でしたが、同年4月よりご自身が就農され、長年考えてこられた、「究極のみかん作りの夢」をスタートされました。

初年度である2018年は、トータルで1haの園地を確保され、そのうち20aで崎久保早生、80aで興津早生と宮川早生を栽培しています。


上西さんは2013年から普及センターの評価試験の1つとして、甘彩六花シリーズをご担当してくださいました。当時から甘彩六花シリーズの効きの良さを実感してくださっており、特に収量増加、食味向上、浮皮軽減の点において毎年抜群の効果を発揮していたそうです。

収量増加

まずは収量をお聞きしました。
「早生の収量は表年ということもあり10aあたり平均5tになりました。通常10aあたりの平均収量は2~2.5tなので、倍以上収穫できたことになります。他の園地に比べて成りこませているにも関わらず、最後まで葉色が非常によく、実がしまり、樹勢が良好なままでした。そのため、思い切ってたくさん成り込ませても、このエリアの平均よりはやや小玉でしたが、十分な収量の収穫に繋がりました。」

食味向上

通常みかんは糖度や果皮色のランクが1つあがるだけで、単価は大幅に変わってきます。
「みかんは夏場の乾燥のストレスにより甘くなるが、昨年は9月の大型台風もあり例年の倍以上に雨が降った為、糖度が低い農家が多く、例外なく私の園地でも期待よりも糖度は上がらなかったです。」
ですが、JAの秀品の平均合格率を見ると上西さんのみかんは平均より1.3倍多い結果となりました。

浮皮軽減

「今年は特に健花の効果を実感できた年になりました。他の農家さんでは昨年9月に雨が多かったことや、台風により浮皮やクラッキングの被害が非常に多かった中、健花(スコヤカ)を施肥していたことでほぼ浮皮やクラッキングがでずにすみました。」と絶賛していただけました。

「JAがタイに輸出する園地(輸出の園地に登録されるのは全体の農家の1割未満)に指定され、7.2トンを輸出し、反収においては登録園地の中でも多く輸出することがでる農家となりました。」
「営農指導員の方も含めたくさんの方が園地を見に来て下さり成りこませた樹を見て驚かれていく中で、「見事としか言いようが無い」と驚きと絶賛の声をいただくこともできました。」と嬉しいご報告も伺うことができました。

「甘彩六花シリーズはたとえ単年の収量を上げ過ぎても、普及員時代の経験から次の年もきちんと花が来ます。現在は葉色もよく葉がたっていることからから今年どれだけ花が咲くか、今から楽しみにしています。」
ともおっしゃっていただき、今後の収量・品質のご報告も楽しみにしています。

今後は収量増加、品質向上に加え、新品種の導入や中晩生品種の導入を検討しているとこのことで、甘彩六花シリーズに期待をかけてくださっていました。