今はまだスタートラインに立ったばかり。
界面活性コーティングの技術をリン酸以外にも広げ、農家の皆さんに本当に役立つ肥料を作ることで、日本農業の明るい未来を作っていきたい。
現在、私が甘彩六花で確立した界面活性コーティングの技術は、二つの面で非常に大きな可能性が有ると思っています。
一つは、この界面活性コーティングの技術を、窒素やカリウム等他の肥料成分にも応用することが可能であることです。これにより、甘彩六花という肥料を、リン酸系の品質向上剤としてだけでなく、様々な有効成分を界面活性化することにより樹勢復元剤や発根力向上剤として様々な方向に応用展開していくことが出来ます。全ての肥料が、今よりもずっと少ない成分でより有効に働くことで、農業をもっともっと豊かにすることが出来る様になるのです。
そしてもう一つは、この肥料を使うことによって、土壌内の、過剰投与された余剰の肥料成分までも界面活性コーティングされることが分かってきたのです。
余剰肥料の問題は、土壌や作物の病気を招くばかりでなく、余剰成分が大気や河川などに流れ出して自然環境までも汚染しますが、この技術を使った肥料は、地中の余剰成分を土から引きはがして、その成分までもが植物に効果的に吸収されることで、肥料としての効用を更に増やすことだけでなく、肥料過剰による土壌のメタボリック化の解消や、土壌体質の改善へも繋がることが確認されています。作物の品質向上と並行し、エコロジーにも貢献する可能性があるのです。
また、今後の日本の農業を豊かにするには、外からの影響も考えなければなりません。
世界規模で食糧需要は増加する一方、温暖化にともなう耕作可能な土地の減少や、バイオ燃料拡大による食糧としての穀物の数量低下など、今後の世界規模での食糧難が十分考えられる中、日本の食糧自給率向上は急務の課題と感じています。
一方で、TPPへの参加が決まれば、自給可能な食物まで価格競争に巻き込まれ、逆に衰退してしまう恐れもあるのです。
これに立ち向かうには、誰にも負けない価値ある作物を、安く供給出来る体制を作る以外に有りません。それには、品質向上、収穫量向上に役立つ甘彩六花シリーズをもっともっと世の中に広めねばなりません。
私はまだスタートラインに立ったに過ぎません。
甘彩六花シリーズの肥料が引き出す、従来では考えられなかった作物本来の美味しさ・色つやの輝き・収穫量の向上が、日本の作物を世界一の農作物へと押し上げ、日本農業の進歩発展の一助となることを私は願ってやみません。