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【開花~摘果】1ヶ月早い梅雨入りにも負けない、肥大初期と糖度

皆さん、こんにちは。
今回は久しぶりの上ちゃん日記です!

今年の梅雨は例年より1ヶ月も早く、「いつまで梅雨続くんだろう」「日照時間はどのくらいだろう」等様々な不安が多かったですよね。

今回は、三重県熊野市のカンキツ農家・上西さん(通称:上ちゃん)より
今後が楽しみになるようなレポートが届きました!

届いたのは、肥大期に突入した極早生みかん「味一号」の様子です!
去年作った「味一号」はJAの評価報告書で最高評価!
今年もどんなみかんができるのか楽しみです。

(以前にも味一号のレポートを紹介しましたが、味一号は極早生温州の中でも全国一早く、9月上旬から出荷できる品種です。  過去の記事はコチラ▶)

そんな上ちゃんの育てるみかんの写真がこちら! 今年は肥大、糖度共に良好だそうです!

そんな上ちゃんの上ちゃん流、今年の糖度向上施肥ポイントを紹介します!

(農薬散布後のため、白い斑点がついていますが問題はありません)

【糖度向上】秘訣は甘彩・六花・甘彩六花トリオ

7月12日時点の断面図の様子です。
糖度が7.2度とこの時期としてはいい数値が出ています。
この理由としては、2つあります。

味一号断面図

1つ目は、花芽分化期の樹勢回復+結実率向上

生育初期に行う鉄板方法です。

4月末に

環境改良剤(樹勢回復)である甘彩と生殖生長肥料(生殖生長、花芽増加)六花を混用し散布。

 

 

生育初期段階でに去年のなり疲れ等から樹勢を回復させつつ、生殖生長を促すことで1作を通じて安定した樹の状態へ導いでくれます。
これは、上ちゃんが毎年行っている作業で安心材料の一つにもなっているんだとか。

2つ目は、甘彩六花+水分ストレス

摘果作業は主に3段階あります。
1:粗摘果…樹のスソ、懐部分の果実は肥大、品質、着色が悪くなるので取る
2:サイズ摘果…奇形果、傷果、葉面の白い果実、サイズ基準に合わないものを取る
3:仕上げ摘果…取り残した小玉、病害果、傷果、群状結果させた果実の間引き

2のサイズ摘果時期に甘彩六花を2回散布します。

2のサイズ摘果時期に甘彩六花を2回散布

みかんが糖度を上昇させるには光合成の力が必須です。
梅雨時期は決して糖度上昇に十分な日照量が確保できません。

そこで、甘彩六花!
これを散布することで、少ない日照時間を最大限に生かし糖度上昇に貢献します!

理由は、甘彩六花の主要成分であるリン酸と酵素!
リン酸には、光合成を促進し、植物の活動エネルギーを活発にする効果があります。
さらに、リン酸により作り出されたエネルギーを特殊加工した独自酵素の力で植物が吸収しやすい形に変化することで、光合成で生み出されたエネルギーを余すことなく糖度の向上に使用するとが可能に。

また、今年は梅雨入りが早かったので不安視していましたが、実際6月の降雨量は例年に比べ3分の1。甘彩六花のリン酸と酵素成分により生み出されるみかんは水分ストレスを与えることで、さらに糖度の高いみかんになりました。

後、一か月程で「味一号」の収獲が始まります。
収穫前の仕上げとして、さらに「甘彩六花」を2.3回施用し、糖度の高いみかんを出荷できる様行っていく様です。

今年初収獲のみかんができるまでもう少し!
上ちゃんが真心込めて作ったみかんがどの様に仕上がるか楽しみです!
また、収穫が終わりましたら結果のレポートもお届けします!

・・・上ちゃんのご使用方法・・・
作物:みかん
品種:超極早生みかん「味一号」
散布面積:10a
散布回数:3回
散布時期:4/27:六花+甘彩六花
6/25・7/4:甘彩六花
散布方法:500倍で希釈

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