最高の味の温州みかんが1樹当り収量1.66倍に!

三重県熊野市に新規就農して7年、甘彩六花シリーズを愛用いただく翔真果樹 鈴木翔さんにミカンへの効果について語っていただきました。

鈴木翔さん
− 新規就農されて7年の鈴木さんですが、みかんをつくろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

北海道の大学で農業を学んだ後、「地元で農業がしたい!」との思いから、新規就農者を募集する熊野市でみかん農家になることを決意。
熊野へ移住し1年間研修を受け、2010年にみかん農家を始めました。

− みかん栽培を始めて、苦労されたのはどのようなことなのでしょうか?

「糖度の高い、美味しいみかんを表年裏年無く安定して収穫することですね。 みかんは鈍感なので、日々の管理がなかなか味に反映されません。私たち新規就農者は圃場を借りて栽培するので、5年程度は自分の味が出せないと言われます。
私が借りたのはしばらく管理がされていなかった圃場だったので、当初は樹勢が弱く、甘みも酸味も少なく、味が薄いみかんといった印象でした。
樹勢が弱っているため、収量も今一歩という所でした。」

− 甘いだけでも、酸っぱいだけでもない、甘味と酸味のバランスが取れたコクのある「みかん本来の味」を追求する中出会った甘彩六花シリーズ。少しでも糖度と収量が上がれば思い使い始めた甘彩六花と健花でしたが、その効果は期待以上でした。

「甘彩六花シリーズを散布し始めて、まず驚いたのは色です。みかんの色が今までと全く違いました。こんなに奇麗な濃いオレンジ色に発色させられたのは初めてです。 私の圃場は日当たりが悪く午後3時過ぎには日陰になってしまう、不利な条件なのですが、近隣の先輩農家さんにも良い色だと褒められるほどでした。着色開始が早まったおかげで、無散布に比べ約1週間早く出荷を開始することができました。
さらに色だけでなく、果皮の油胞がきめ細かくなり、手触りがしなやかな優しい触り心地に変化しました。」

− 変化したのは果実の見た目だけではありません。

「今までは実が沢山つくと樹が疲れ始めてしまいました。今年は成年でしたが、甘彩六花シリーズを散布するようになってからは、樹勢が落ちることがありません。着果しても葉色が濃く、葉1枚1枚が船形にしっかり立っていて、樹の調子が良いのが明らかでした。1樹あたりの収穫量は無散布の場合8.9kgだったのに対し、甘彩六花を散布すると 14.8kgと1.66倍に増加しました!

「一番の驚きはやはり味の変化です。出荷の合格基準は糖度10度以上、酸度1.19度未満です。以前は合格率が42%であったのに対し、甘彩六花を使用すると 合格率は60.3%になりました! さらに、糖度12度以上の割合は18培に増加しました。
こんなに糖度が上がるとは驚きです。さらに、甘彩六花を散布することで年々甘味と酸味のバランスが整ってきたようです。ただ糖度が上がるだけではなく、酸味がまろやかになり、コクがでるからこそ出せる味です。」

− では、実際の価格にはどれほど影響があったのでしょうか。

「甘彩六花を使用して、リピーターのお客様がどんどん増えました。ネット販売は300箱出荷を目標にしていたのが、今年は500箱以上ご注文いただきました。注文の際に「美味しかったよ」と言っていただく機会も格段に増えました。
ネット販売や直売を中心に販売していますが、販売価格は市場出しのおよそ2倍ですので、 今年は反収が29万円増加できた計算になります。
この価格でもお客様が増え続けるのは、「みかん本来の味」を引き出せる甘彩六花を使ったからこその結果だと思います。」

− 更に、カルシウム剤健花の散布でロスが大きく減少しました。

「健花を散布してから腐敗果や浮皮の発生が以前の1/3にまで減少しました。今では、収量全体の1割以下に抑えられ、ロスが少ないことも収入面で大きなプラスになっています。」

約4反の温州みかんを栽培する鈴木さんですが、表年である今年度の収量は12t。裏年の平均収量は約7tでした。今後は甘彩立花シリーズを上手く使い、樹勢や花芽を調節して裏年を無くして、この高品質なみかんを毎年10t安定してつくれるようにしたいとにこやかに語ってくださいました。

みかん